2012年1月12日 (木) 23:26
「禅と脳」を読みました。
医学部生理学教授の有田秀穂氏と臨済宗僧侶で芥川賞受賞作家の玄侑宗久氏の対談形式。
2人の対話内容がかみ合ってないところもあるが、それぞれの持ち味を生かした面白い本でした。
有田秀穂氏は他の脳科学者からは批判されている部分もあるが、
端的にズパっと言い切るところが、我々読者からすれば分かり易くいろいろな著書を読んだ。
またリズム運動、ウォーキングなどに始まり、座禅や呼吸と脳の神経伝達物質の関係を研究する着眼点が面白い。
また玄侑宗久氏も禅僧の立場ながら自由に多方面に活躍されていて、考え方の柔軟に富んでいる。
今の御時勢や風潮を考えれば、今後このような異色の対談が益々増えてくる気がする。
楽しみです。