2012年3月5日 (月) 23:37
五木寛之氏著「親鸞激動篇」を読みました。
前作「親鸞」が、幼少期より比叡を降りて、法然上人の弟子として浄土宗の念仏を広めて
そして念仏弾圧を受けるところまで。
今作は流人として越後、また常陸での親鸞の受難多き布教時代の話です。
親鸞の人生は一言で波乱万丈と言えますが、
親鸞フリークの五木氏の小説風な書き方がとても読み手にとっては入りやすく、
「悪人正機」、「他力」などの浄土真宗の考え方の理解が、自然と深まります。
本の中の親鸞の強固な意志、継続する力、人間らしい悩み多き考え方など強く胸を打たれました。