2012年11月7日 (水) 21:42
ダライ・ラマ14世著「日々の瞑想」を読みました。
チベット仏教を代表する最高指導者であり、宗派を超えて大きな影響力を与える仏教博士号を持つ僧侶
ダライ・ラマ14世の著作はただでさえこの世に大きな影響を与えます。
ただ、宗教の問題を抜きにしても(仏教徒、キリスト教徒、イスラム教徒、ヒンドゥ教徒等)、
真理、人間としてあるべき姿を述べていると強く感じました。
ダライ・ラマの言葉
「遅かれ早かれ私たちは死ぬのです。
そのさいに後悔の念を抱いて過去をふりかえっても、もう遅いのです。
ですから毎日を有効に過ごしてください。
他の生きものを傷つけることなく、利他の思いで接してください。
そうすれば満足の思いを抱いて、やすらぎをもって死んでいくことができるでしょう。
何人かの友人が泣くかもしれませんが、死にゆくあなたの心に後悔はありません。」
人間として生まれ、人間として死んで行く。
この運命に逃げることなく、正面から受け止める芯の強い、人間性が見てとれます。
仏法のかなめに余すことなく触れ、日々の瞑想をどのように行うか、
簡潔明瞭な指南を与え、さらに踏み込んで
日常生活の中であわれみの心と空性の見解をどのように培っていくかを
ダライ・ラマが自ら著したこの著作、面白かったです。