2012年2月16日 (木) 14:55
高森顕徹氏著、「歎異抄をひらく」を読みました。
朝日新聞の朝刊1面で歎異抄解説本としては、
異例の20万部突破という広告を目にして手に取りました。
最近歎異抄がクローズアップされ直している風潮は感じていました。
これまで歎異抄の解説本は何冊も読みましたが、確かに他の本とは少し違います。
1部が意訳、2部が解説となっておりますが、
解説の部では高森氏が世間で誤解されやすい(実際は誤解されている?)ところを
クローズアップして解説するという手法で、一般の人にとってとてもわかり易くなっています。
私自身も多くのことに気付かされました。
おそらく気付かされたと思っている今から、
またこれからも読む度にいろいろな発見がある、不思議な書だと思います。
今日の私達を取り囲む日本の状況、長引く不況、行政への不信、震災や将来への不安が
再びこの書への注目を集める原因であるように感じています。