2020年3月27日 (金) 09:43
新型コロナウイルスによる感染症が広がり、手洗いの励行など予防行動の呼び掛けが続く中、
意外に触れられていないのが、口や鼻の健康保持の大切さ。
従来のインフルエンザウイルス対策に準じた、
口と鼻を健やかな状態に保つことで体の免疫力を維持する取り組みです。
いくつかのポイントがあり朝起きてすぐ、朝食前の歯磨き。
口の中の細菌をできるだけ取り除いておくのが有効です。
口の中にすむ歯周病菌などの細菌もまた、ウイルスの細胞侵入をしやすくする酵素を出す。
口の中が汚い=細菌が多いと、それだけ感染の危険性が増すわけです。
次に鼻呼吸です。
ヒトは1日に約1万リットル(500ミリリットル入りのペットボトル2万本)分の
空気を吸い、同じ量を吐き出す。
この動作を鼻でするか、口でするか。同じようだが、その意味は全く違う。
鼻呼吸には、ウイルスを防ぐさまざまな関門が伴うからです。
とはいえ、鼻呼吸が苦手な人もいる。マスクを着けた息苦しさで、
マスクの下で口を空けている人も少なくない。
そこで「あいうべ体操」。舌の筋肉が鍛えられて舌先が上顎に付き、
自然と鼻で呼吸できるようになるといいます。
最後に口腔ケアです。
口腔(こうくう)ケアがインフルエンザ発症率の低下につながることは、
2003~04年、65歳以上の在宅療養高齢者190人を対象にした調査で明らかになっています。
歯科医師や歯科衛生士がケアを行う「口腔ケア介入群」と
本人や介護者がケアをする「従来型」を比較したところ
半年後発症リスクが10分の1に減少したとのことです。
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