2021年6月4日 (金) 20:35
6歳以下の子どもが歯ブラシで、のどを突くなどの事故があとを絶たない。
1人歩きや言葉を話したりと、目まぐるしい早さで成長していく幼児期。
注意したいのが、歯ブラシで、のどを突くといった歯磨き中の事故。
2日、消費者庁は、歯磨き中の6歳以下の子どもの事故について、
2021年3月までの5年間で120件の報告があり、
うち104件は、3歳以下の子どもによるものと発表した。
小児歯科医によると、予測できない行動をする幼い子どもならではの、
さまざまな危険事例が実際に起きているという。
キッズデンタル代表・坂部潤小児歯科専門医
「歯ブラシを持ったまま歩き回って、近くにある家具に、歯ブラシごとぶつけてしまったり」
また、お母さんが歯ブラシを取ろうとして、抵抗した子どもが勢い余って、
自分で歯ブラシを口に突き刺したという事例も。
現在は、柄の部分がやわらかく曲がるものや、ストッパーがついたものなど、
事故防止用の歯ブラシも販売されている。
消費者庁は、子どもが自分でブラシを持ち歯磨きする際は、大人が必ず付き添い、
最後にしっかりと仕上げ磨きをすることが大事だと、注意を呼びかけている。
そして、事故を防ぐために、付き添う大人がすべきことがあるという。
まず、3歳以下の子どもが歯磨きをするときは、床に座らせるようにする。
いすに座ると、万が一落下した場合に、のどを突き刺す可能性があるため、
しっかり床に座らせて、大人が付き添って歯磨きすることが大事だという。