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歯周病が大腸がんと関連 治療すればリスク低下も

2021年11月15日 (月) 09:09

軽症も含めて国民の約80%がかかっているとされる歯周病は

糖尿病、動脈硬化性疾患、肥満、誤えん性肺炎、アルツハイマー型認知症など、

多様な病気との関連が明らかにされている。

横浜市立大学付属病院(横浜市)消化器内科の吉原努医長は

「大腸がんの患者さんの4割以上で、だ液と大腸がん組織のヌクレアタムが同一であることを報告しました。

では、歯周病を治療すれば大腸がん組織のヌクレアタム量が減るのかと考え、調べたのです。

その結果、歯科治療で歯周病が改善した大腸がん患者さんのグループでは、

便中のヌクレアタムの量が歯科治療前に比べて明らかに減少しました。

歯周病が改善しなかったグループやもともと歯周病のないグループでは変化しませんでした」と発表した。

大腸がんのリスクを高める原因については、

「ヌクレアタムが宿主の炎症を引き起こしてがんの進行を促し、

免疫によるがん細胞への攻撃力を弱めるといったメカニズムが考えられています」と吉原医師。

「歯周病をきちんと治療すれば大腸内のヌクレアタム量が減り、

大腸がんのリスクが低下する可能性があります。

大腸がんを含むさまざまな病気の予防のためにも、

歯周病の治療や口腔ケアをしっかり行いましょう」と呼び掛けている。

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