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歯磨剤の新型コロナウイルスに対する不活化効果

2022年5月12日 (木) 08:30

新型コロナウイルス感染症については、いまだ収束を見通せない状況ですが、

手洗い・消毒による手指衛生やマスクの着用等が

感染予防に重要であるという認識は、かなり定着してきました。

また、最近はウイルス感染対策として口腔ケアにも関心が高まっています。

さて、新型コロナウイルスは細胞由来の脂質二重膜を持つエンベロープウイルスに分類されますが、

洗浄剤にも含まれる界面活性剤がウイルス表面の脂質二重膜構造を

破壊することにより不活化されることが知られています。

同様に一般的な歯磨剤にも、「口中に歯磨剤を拡散させ、汚れを洗浄すること」を目的に、

発泡剤として、ラウリル硫酸ナトリウム(SDS)などの界面活性剤が含まれています。

私たちは歯磨剤中の界面活性剤により、

ウイルスが不活化され、その結果、他者への感染リスクが低減できるのではないかと考えます。

 

 

この理由については引き続きの検証が必要ですが、

歯磨剤に配合されているソルビトールやプロピレングリコールなどの多価アルコールにより、

SDSによる不活化効果が増強される可能性が示唆されています。

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