2025年3月31日 (月) 05:23
2025年3月13日 (木) 17:06
歯周病は慢性炎症疾患で、糖尿病のリスクファクターの1つであり
糖尿病の進行にも影響を与える。
東北大学大学院講師の草間太郎先生らは10万人の糖尿病患者を大規模追跡し
歯周病の治療と糖尿病の合併症の1つ人工透析移行のリスクの関連を調べた。
その結果、歯科の受診なしのグループに比べ、
1年に1回以上歯科受診したグループで32%
半年に1回以上歯科受診したグループでは44%と
定期的に歯周病治療で受診しているグループで有意に
リスクが低いことが判明した。
なお歯周病治療以外での歯科受診のグループでは有意な差は
見られなかった。
この研究は糖尿病治療において医科歯科の連携を緊密にして
包括的なケアを提供すれば糖尿病の合併症予防、
また社会全体の医療費削減に繋がることが考えられる。