2025年10月5日 (日) 15:43
京都大学の研究チームが、
iPS細胞から顎の骨を再現することに成功したというニュースが話題になっています。
これまで失われた顎の骨を回復させるには、
自分の骨を移植するなどの大きな手術が必要でしたが、
この研究によって、
将来的には患者さん自身の細胞から新しい骨を作ることが可能になるかもしれません。
iPS細胞(人工多能性幹細胞)は、皮膚や血液の細胞から作られ、あらゆる細胞に変化できる「万能細胞」
今回、京都大学ではiPS細胞から顎の骨に似た硬い組織を作り出すことに成功
将来的には、骨再生医療や新しい薬(創薬)の開発に役立つと期待されています
インプラント治療前の骨造成(骨が足りないケース)
事故や腫瘍で失われた顎骨の再建
歯周病などで骨が溶けた場合の再生治療
現在はまだ研究段階ですが、
「自分の細胞から失われた骨を再生できる」未来が、少しずつ現実に近づいています。
再生医療は、歯科の世界でも確実に進歩しています。
今はまだ臨床応用まで時間がかかりますが、
10年後には“自分の細胞で自分の骨を治す”時代が来るかもしれません。
患者さんにとっても、治療の選択肢が広がる大きな一歩です。