この時期に手足口病が増えているのは、2つの可能性が指摘されている。
2025年12月23日 (火) 09:48
私たちは毎日、食事や会話で無意識のうちに歯を使っています。
そのときに働く「咬む力(咬合圧)」は、歯やあごの健康状態を知る大切な手がかりになります。
咬合圧(こうごうあつ)とは、「食べものをかみ砕くときに歯がかける力」のこと。
成人では平均で50〜70kgもの力があると言われています。
ただし、歯の本数が減ったり、噛み合わせのバランスが崩れたりすると、この力は弱くなってしまいます。
専用のセンサーシートを使って、どの歯でどのくらいの力がかかっているかを
“見える化”できるようになりました。
これにより、
・噛み合わせのバランス
・義歯や被せ物の調整具合
・食べにくさの原因
などが客観的に確認できます。
咬む力が弱いと、
・食事がしにくい
・顎や筋肉が疲れやすい
・口腔機能低下症のリスク
につながることもあります。
また、噛む力が偏ると歯の寿命にも影響することがあります。
当院では、咬合圧を測定し、患者さん一人ひとりに合った噛み合わせや義歯の調整を行っています。
「しっかり噛める」「食事がおいしい」をサポートするための検査です。
測定は短時間で痛みもなく、結果はすぐにご覧いただけます。
(保険診療では適応した病名が必要になります)
入れ歯やかぶせ物を新しくした方
最近、食事がしにくいと感じる方
顎の疲れや噛み合わせの違和感がある方
お気軽にご相談ください。
2025年10月13日 (月) 17:53
最近、「口腔機能低下症(こうくうきのうていかしょう)」という言葉を耳にすることが増えてきました。
これは、かむ・飲み込む・話すといったお口の働きが、年齢や生活習慣などで低下している状態をいいます。
お口の機能が落ちると、食事がしづらくなったり、むせやすくなったり、栄養状態の悪化にもつながります。
また、放っておくと誤嚥性肺炎やフレイル(虚弱)のリスクが高まるため、早めのチェックが大切です。
お口の中で、食べ物を押したり飲み込んだりする中心的な役割を担っているのが「舌」です。
その舌の力を「舌圧(ぜつあつ)」と呼びます。
舌圧が低下すると、
食べ物をうまくまとめられない
飲み込みに時間がかかる
むせやすい
といった症状が現れることがあります。
弦間歯科医院では、専用の舌圧測定器を使って舌の力を調べる「舌圧検査」を行っています。
方法はとても簡単で、
口の中に小さな風船のようなセンサーを入れ、舌で上あごに押しつけるだけです。
その力が数値で表示されるため、舌の筋力を客観的に確認することができます。
一般的な目安としては、
成人男性:40kPa以上
成人女性:30kPa以上
とされています。
それより低い場合は、舌の筋力低下が考えられます。
舌圧が弱っている場合でも、トレーニング(舌筋訓練)で改善が期待できます。
たとえば、
舌で上あごを強く押す運動
「パ」「タ」「カ」などを繰り返し発音する練習(オーラルディアドコキネシス)
専用のトレーニング器具を使う
といった方法があります。
毎日少しずつ続けることで、飲み込みや発音が改善し、食事を楽しめるようになります。
「最近むせやすい」「食べ物を飲み込みにくい」などの症状は、口腔機能低下症のサインかもしれません。
弦間歯科医院では、舌圧検査をはじめとした口腔機能のチェックを行っています。
お口の健康を維持し、いつまでも食事を楽しむために、ぜひ一度ご相談ください。
2025年8月13日 (水) 07:24
歯周病は歯ぐきや骨が破壊される感染症ですが、
最近の研究で全身の健康にも深く関わっていることがわかっています。
進行しても痛みが少ないため、気づかないうちに体へ負担をかけていることもあります。
歯周病菌が血液中に入り込むと、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞のリスクが高まります。
炎症物質が血管の内側を傷つけ、血栓ができやすくなるためです。
糖尿病は歯周病の進行を早め、逆に歯周病は血糖コントロールを悪化させます。
「お互いを悪化させる関係」にあるため、治療は両方同時に行うことが大切です。
歯周病がある妊婦さんは、早産や低体重児出産のリスクが高まると言われています。
原因は炎症性物質が胎盤に影響を与えるためです。
歯周病菌が作る毒素が脳に入り込み、
アルツハイマー型認知症の発症や進行に関与している可能性が報告されています。
・毎日の丁寧な歯磨き(特に歯と歯ぐきの境目)
・定期的な歯科検診(年3〜4回)
・生活習慣の見直し(喫煙・食生活・睡眠)
・初期治療の早期開始(出血や口臭があれば早めに相談)
歯周病は「口だけの病気」と考えられがちですが、
命に関わる全身疾患の引き金になることがあります。
早期発見・早期治療で、健康な歯ぐきと身体を守りましょう。
2025年2月10日 (月) 11:16
噛む力が衰えたりたり、歯の本数が少なかったりするなど
口の内が不健康なほど、要介護認定や死亡リスクが高まるとの調査結果を
島根大などの研究チームが9日までに発表した。
特に強い関連が見られたのがかみ砕く力で、
噛み砕く割合が低いグループは良く咬み砕いたグループと比較し
要介護2以上に認定された人の割合が2.25倍で、死亡率も高かった。
検査項目のうち
1 歯の数が少ない
2 歯周病がある
3 自分自身が食べ物をかめないと自覚している
に該当する人もリスクが高い傾向が目立った。
この結果を受けてうまく噛めず食べられる物の種類が限定されることが関係している可能性があり、
「歯科健診を受け、口内を治療することでリスクが軽減される可能性がある」と指摘している。
2025年1月20日 (月) 21:13
災害時の緊急持ち出し袋に口腔ケア用品は入っていますか?
災害時避難所など生活することになったとき、歯磨きや入れ歯の掃除が十分に出来ないと、
虫歯や歯周病などのリスクだけでなく、インフルエンザ、誤えん性肺炎などを引き起こす可能性があります。
避難所生活では、水不足で歯磨きを控えたり、入れ歯の手入れが出来なかったりして、
口腔内の衛生環境が悪化しやすくなります。
水が少ない時の口腔ケアのポイントですが、
大さじ2杯分の水を用意し、その水で歯ブラシを濡らして歯を磨きます。
歯ブラシが汚れたら、ティッシュでふき取ります。
その後、コップの水を少しずつ口に含んで2~3回に分けて口をすすぎます。
水がない場合は、耳の下やあごの下、頬をさすったり、もんだりして唾液腺をマッサージしましょう。
入れ歯を使用している人は少なくとも1日に1度は外して、
ウェットティッシュやガーゼなどで汚れを取りましょう。
非常用に必要な口腔ケアグッズとしては「液体歯磨き」「歯磨きシート」があります。
非常時は「自分の身は自分で守る」が基本であり、
口腔内のトラブルや感染症から身を守るために必要なアイテムです。
2024年12月26日 (木) 16:47
岡山大学は手術前後の「ガム咀嚼トレーニング」が食道がん術後の口腔機能低下や、
発熱などの術後合併症予防に有用であることを世界で初めて確認したと発表した。
食道がん手術は、術野が頸部、胸部、腹部と広範囲であり、
消化管手術の中でも特に侵襲が大きく、誤嚥などの術後合併症リスクが高い手術である。
手術は根治を目指す優先度の高い治療法の一つだが、
術後は口腔機能が低下し、サルコペニア、フレイルが急激に進行する。
実験の結果、嚥下機能の評価指標の一つである舌圧が低下した患者の割合が
76.0%から44.0%に有意に低下したことを確認した。
また、ガム群では、術後の舌圧低下が予防されただけでなく、
手術によるダメージがあっても舌圧が向上。
さらに、ガム群では、術後の発熱期間が有意に減少した。
これらのことから、食道がん手術前後のガムを噛むトレーニングは、
術後の嚥下機能の低下を安全に予防し、さらには嚥下機能を向上させて、
術後の誤嚥、それに続く発熱、肺炎を予防する可能性があると考えられた。
2024年8月14日 (水) 09:07
手足口病の流行が拡大している。
この時期の感染者数としては、過去10年で最多だ。
この時期に手足口病が増えているのは、2つの可能性が指摘されている。
2024年3月5日 (火) 07:30
全身の病気リスクに影響する歯周病の患者が若年層でも増えているのを受け、
厚生労働省が4月以降、健康増進法に基づく自治体の歯周疾患検診の対象年齢を拡大し、
20歳と30歳を追加する方針であることが分かった。
切れ目のない歯科検診体制を整えて早期治療を促し、健康寿命延伸につなげる。
現行は、乳幼児期と学齢期はそれぞれ母子保健法と学校保健安全法に基づき歯科検診が実施されている。
歯周疾患検診は40歳から10歳ごとに70歳までが対象で、75歳以上は高齢者医療確保法による検診がある。
20、30代は国費の検診が手当てされていない。
2022年の歯科疾患実態調査によると、歯周病が進行した状態の4ミリ以上の歯周ポケットがある人は
15~24歳で17.8%、25~34歳で32.7%と、05年調査に対していずれも10ポイント以上増えた。
高齢者だけでなく若年層にも歯周病の増加がみられることから、
24年度以降の自治体の歯周疾患検診は、40歳以上と同様に20歳と30歳についても国が費用を補助する。
2023年2月26日 (日) 10:50
新型コロナウイルスの感染対策として山梨県が臨時で行った歯科健診で、
口腔ケアを行っている人は行っていない人に比べて感染率が低下していることがわかり、
県は感染リスクの低下に一定の効果があるとして健診事業を推進していきたいとしています。
健診の受診者1万273人のうち第7波に入ったとみられる
去年6月26日から3ヶ月間に感染した人は5.2%にあたる534人でした。
これは第7波の同じ時期の県内全体の感染率が7.5%だったのに対し、2ポイント余り低くなりました。
また、健診を継続して受診している人はさらに感染率が低かったとして、
新型コロナでも口腔ケアが感染リスクの低下に一定の効果があるとする検証結果をまとめました。
また長崎知事は9日に開かれた定例の記者会見で「適切な口腔管理を行うことは感染リスクの低減に加え、
糖尿病の重症化予防、誤えん性肺炎の予防など全身の健康にも大きく影響すると言われている」と述べ、
県歯科医師会と連携して健診や口腔ケアの事業を推進していく考えを示しました。
2022年6月18日 (土) 09:03
主に夏に流行する感染症の一つに手足口病がある。
患者の多くは乳幼児だが、子どもからの感染で大人が発症することもある。
手足口病の特徴的な症状は手のひらや足の裏、口腔内、咽頭にできる水胞状発疹と38度台の発熱です。
発疹はかゆみや歩行困難な痛みを伴うケース、臀部(でんぶ)に見られるケースもある。
通常は数日で解熱し、発疹も徐々に消失する。
主な感染経路は、飛沫(ひまつ)と接触です。
原因ウイルスに対する抗体を持たない乳幼児の間で感染が広がりやすいが、
一度抗体ができた大人でも、時間とともに抗体の働きや量が低下すると感染しやすくなる。
発症した子どものくしゃみなどによる飛沫、鼻水や便などから、家庭内感染する大人も多い。
特に、夏バテなどで体力が落ちていたり、糖尿病などで免疫機能が低下していたりすると、
感染リスクが高くなるので注意が必要です。