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オーラルフレイル

2019年7月29日 (月) 19:30

フレイルという言葉を聞いた事がありますか?

年を取れば力が出なくなったり、身体も動かしにくくなります。

そうした状態が重くなり、日常的な生活を営みにくくなると、他の人の力を借りなければならなくなります。

それが「要介護」という状態です。

「フレイル」はこうした「要介護」に至る前の状態であり「健常」である状態から

少し体の機能が下がった状態を指します。

オーラルフレイル(口の虚弱)の人は、そうでない人に比べて「身体的フレイル」になる人が2.4倍、

筋肉量や筋力が低下するサルコペニアは2.1倍、要介護認定になる人も2.4倍で、

総死亡リスクも2.1倍になるといわれています。

口の機能が低下すると、ご飯を食べる量が少なくなる。それに続いて体重が減少します。

それは脂肪の減少だけでなく筋肉量減少も起きます。

この筋肉のうち、姿勢を保ったり、日常的な動きを行うものを抗重力筋と言いますが、

この筋肉が減ると日常的な動きがしにくくなり、基礎代謝も減少します。

そうなると身体を動かすことも少なくなり、おなかもすかなくなるので、結果、食べる量が減ります。

こうなると悪循環に陥ってしまいます。

そうならないようにするためには歯科医院でスクリーニングテストをしてもらい、

現状を知り、口腔(こうくう)内のケア、歯の治療、義歯の調整あるいは、口唇、舌、

飲み込みのトレーニング、お口の健康から始まる全身の健康を保っていきましょう。

「唾液の働き」

2019年6月30日 (日) 10:57

唾液には、たくさんの働きがあります。

口の中に食べ物を入れた時には味覚を感じ、かみ砕くことによりのみ込むことができるようにします。

発音する時には舌や唇の運動は、唾液の湿潤作用により円滑に行うことができます。

 

唾液の分泌量は、成人で1日1~1.5リットル分泌されると言われています。

これは、年齢、精神的緊張、疲労状態などによって変化します。

 

唾液は潤滑剤の役割を担っていて歯がすり減らないように守ってくれたり、

義歯を入れても粘膜が傷つきにくかったりするのは、唾液のおかげです。

特に義歯では、唾液の分泌量や性状がその維持力に大きく影響しています。

 

唾液にはさまざまな成分が含まれ、消化酵素で消化を助けたり、

傷の修復作用や細菌の増殖を抑制する抗菌作用、

食後の酸性に傾いた口内を中和させる作用、初期むし歯の修復作用などもあります。

 

夜寝ている時は唾液が分泌しないため、就寝前の歯ブラシはしっかりしましょう!

人間の歯はとても硬い!?

2019年5月28日 (火) 20:05

物の硬さを量る単位として、硬さを10段階で表した「モース硬度」というものがあります。

これはひっかいたときの傷の付きにくさです。

人間の歯をモース硬度で表すと「7」で、これは水晶とほぼ同じ硬さです。

硬いものとして連想しやすい”鉄”のモース硬度が「4」ですので、

いかに歯が硬くて傷が付きにくいのかがわかりますね。

この一見頑丈そうな歯のエナメル質ですが、実はとても弱いものがあります。

それは、歯に穴を開けてしまう「虫歯」です。

歯垢の中にいる虫歯菌(ミュータンス菌)は、私たちが食べたり飲んだりして

お口に入った糖分を利用して「酸」をつくり、エナメル質を溶かします。(脱灰[だっかい]といいます)

鉄が水や酸素にさらされると錆びてもろくなるのと同じように、人間の歯(エナメル質)も、

しっかり手入れをしないと虫歯によって簡単に穴が開いてしまいます。

 

日ごろからしっかりとした手入れをし、健康な歯で快適な食生活を送りましょう!

「麻酔」の怖い話と注意点

2019年3月31日 (日) 20:16

先日福岡市の歯科医院でむし歯治療中に2歳女児が死亡する痛ましい事故がありました。

亡くなった女児の死因は、司法解剖の結果、治療で使用した局所麻酔薬リドカインの急性中毒による低酸素脳症とみられています。

 

むし歯や歯周病治療、親知らずの抜歯など歯科治療を受けたことのある人ならば、麻酔をされた経験があると思います。

歯科治療での麻酔薬の安全性は確立されているので、麻酔使用はごく一般的となっており、麻酔がなければ歯科治療は成り立ちません。

したがって、麻酔薬で死に至ることは極めてまれです。

 

しかし、安全だからといって安易な麻酔使用は禁物で、麻酔使用の際は事前に以下の項目のチェックが必要です。

・その日の体調(血圧、体温、特に血圧測定は必須)
・持病や病歴
・服薬の有無と種類
・過去に麻酔で気分が悪くなったことの有無
・歯科治療に恐怖心があるか(緊張度が高いと過敏に反応することがある)
・患者が小児であるか(使用量、麻酔薬に対する反応など、大人と同様に考えてはいけない)

 

特に麻酔経験がない小児の患者には、局所麻酔のアレルギーを持つ人間が少なからずいるということを忘れてはならないと思います。

口腔粘膜病変

2019年2月28日 (木) 23:20

口腔粘膜にも様々な病気が起こります。

 

歯肉、舌、口唇、咽頭や喉頭などがありますが、

自然に治癒するもの、悪性ではないが徐々に大きくなるため除去が必要なもの、

また他臓器に転移をする悪性のものなど様々です。

 

先日タレントの堀ちえみさんがステージ4の舌癌を公表されて話題となりました。

彼女の勇気に敬意を表したいと思います。

歯科医師もパッと診ただけで全ての病変に確定診断を下すのは無理ですが、

その時は病理検査が出来る病院に紹介します。

やはり大切なのはおかしいと思った時はなるべく早く受診することだと思います。

インフルエンザ予防を歯磨きで!?

2018年11月30日 (金) 09:51

日大口腔細菌学教授、落合邦康先生が高齢者を対象に疫学調査を開始する。

口の中が不潔だとタミフルなどのインフルエンザ治療薬が効きにくくなる可能性があるとのこと。

 

口腔内の細菌が出す酵素は、ウイルスの体内への侵入を助けてしまうことが分かっています。

 

また東北大学の研究では、通所介護施設で週1回、専門的口腔ケアを実施すると、気道感染症が約3分の1に、インフルも著しく減少した、とのこと。

 

口の中をできるだけ清潔に保つことが、インフルエンザ感染を防ぐのです。

 

口腔清掃は虫歯、歯周病の予防に加え、インフルエンザの予防まで出来る、一石二鳥ですね!

摂食嚥下障害の臨床像と検査法

2018年10月28日 (日) 12:57

 

 

 

大岡貴史先生の摂食嚥下障害の講演を聞きに行きました。

 

簡単な実習付きで、分かりやすいものでした。

摂食嚥下の分野も歯科の治療と一緒で、処置前の問診、診査診断が大切なことがよく分かりました。

すぐに機能訓練に行かず患者の主訴を把握し、その解決のために適切な指示をする、

とても勉強になりました。

 

「歯科医療に関する一般生活者意識調査」

2018年9月29日 (土) 18:00

日本歯科医師会はこのほど、「歯科医療に関する一般生活者意識調査」の結果を発表した。

調査期間は2018年4月20~21日、有効回答は10~70歳代の個人1万人。

 

日常で物事に対処するときに、先に片付けるほうが先延ばしするほうか尋ねたところ、73.4%が「先に片付けるほう」と回答。

しかし、歯科健診に関しては「先延ばしするほう」が過半数の52.7%を占めたといいます。

 

歯科医院での健診・受診については、約4人に3人にあたる75.7%が

「もっと早くから健診や治療をしておけばよかった」と後悔していたとのことです。

 

定期的に歯のチェックを受ける予防実践者は31.3%。頻度は「3カ月~半年に1回」がボリュームゾーンで、「半年に1回以上」は計73.9%に上ったそうです。

 

当医院でも1、3、6カ月と症状によって健診、メインテナンスの期間を決めてますが、

「最低半年に1度はメインテナンスをしましょう」と申し上げています。

 

いつまでも自分の歯で噛むために!

 

健康日本21

2018年8月31日 (金) 14:56

先日、厚労省は「健康日本21(第二次)推進専門委員会」を都内で開き、

中間評価の報告書案を提示しました。

 

生活習慣病の発症・重症化予防、心の健康維持など、国民の健康づくり対策を推進するもので、

歯・口腔の健康の維持・向上に関しても「健康日本21(第二次)」の目標項目に含まれています。

中間評価の結果、全53項目中32項目は「改善している」とし、

歯・口腔の健康に関する全5項目のうち、

「歯の喪失防止」

「乳幼児・学齢期のう蝕のない者の増加」

「過去1年間に歯科検診を受診した者の割合の増加」

の3項目が「改善している」との評価となりました。

 

これからも予防活動の啓蒙に邁進して行きたいと思います。

2018年度日本歯科保存学会春季学術大会

2018年6月17日 (日) 08:27

 

 

先日、日本歯科保存学会の春季学術大会に行ってきました。

学会テーマは「Future Strategy」。

 

 

保存治療専門医の更新のための認定医研修会は

「修復治療のBasic Strategy -修復前準備を再考するー」が演題でした。

 

日々の診療で行う修復治療の原点、基本に絞った内容でとても勉強になりました。

 

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