2023年1月16日 (月) 11:15
日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会による合同の提言です。
「歯磨きは就寝前を含め1日2回」「歯磨き後は歯磨き粉を軽く吐き出し、
うがいする場合は少量の水で1回のみ」としつつ、年代別の使用方法を説明しています。
歯磨き粉の適量は、歯が生えてから2歳までは米粒程度(1~2ミリ程度)、
3~5歳はグリーンピース程度(5ミリ程度)、
6歳以上から成人・高齢者は歯ブラシ全体(1.5~2センチ程度)とのこと。
これは飲み込んでしまうリスクを考慮したもので、乳幼児が誤って大量に食べたり飲み込んだりしないよう、
使用法と保管場所への注意も呼びかけられています。
2022年5月12日 (木) 08:30
新型コロナウイルス感染症については、いまだ収束を見通せない状況ですが、
手洗い・消毒による手指衛生やマスクの着用等が
感染予防に重要であるという認識は、かなり定着してきました。
また、最近はウイルス感染対策として口腔ケアにも関心が高まっています。
さて、新型コロナウイルスは細胞由来の脂質二重膜を持つエンベロープウイルスに分類されますが、
洗浄剤にも含まれる界面活性剤がウイルス表面の脂質二重膜構造を
破壊することにより不活化されることが知られています。
同様に一般的な歯磨剤にも、「口中に歯磨剤を拡散させ、汚れを洗浄すること」を目的に、
発泡剤として、ラウリル硫酸ナトリウム(SDS)などの界面活性剤が含まれています。
私たちは歯磨剤中の界面活性剤により、
ウイルスが不活化され、その結果、他者への感染リスクが低減できるのではないかと考えます。
この理由については引き続きの検証が必要ですが、
歯磨剤に配合されているソルビトールやプロピレングリコールなどの多価アルコールにより、
SDSによる不活化効果が増強される可能性が示唆されています。
2021年12月9日 (木) 15:24
デンタルプロ(大阪府八尾市)と日本歯科大学新潟の研究グループは、
歯間ブラシと歯ブラシはどちらが先に使用した方が
プラークコントロールに対して有効かについて実験を行い、
第63回春季日本歯周病学会学術大会で結果を発表した。
歯周病予防や治療のためにプラークコントロールは重要だ。
歯周病のリスクが高い歯間部の清掃用具の一つに歯間ブラシがあるが、
一般的に歯ブラシの使用後に歯間ブラシを使う人が多いことから、実験を行うことにしたという。
その結果、プラーク除去の変化率は、歯間ブラシを最初に使った場合、平均で69・9%、
歯ブラシを最初に使った場合が55・3%で、
歯間ブラシを最初に使った方が、プラークが除去された割合は高かった。
デンタルプロによると、一般的に歯間部は、歯ブラシだけでは
約60%しかプラークを除去することができず、
歯ブラシとデンタルフロスの併用で約86%、
歯ブラシと歯間ブラシの併用で約95%までプラーク除去効果が向上するという。
2021年7月1日 (木) 09:05
新型コロナウイルスは唾液による飛沫感染のリスクが指摘されている。
このため唾液の飛沫を防ぐ歯の磨き方を普及させることが重要だと判断し、
日本歯科医師会が動画を作成した。
歯磨き時に飛沫がどのくらい飛ぶか、ちりやほこりがないクリーンルームで実験した様子を紹介。
口を閉じて歯磨きすれば、唾液は飛び散らないことを実験で確認し、
新型コロナ感染対策上、口を閉じて歯磨きする有効性を強調している。
そのほか適切な歯ブラシの選び方や歯磨き後の口のゆすぎ方も紹介している。
動画を監修した日本歯科医学会連合副理事長の川口陽子氏は「口を閉じる歯磨き方法は、
エチケットとして新型コロナの時代が終わっても実践することが重要。
学校や職場などで歯磨きする場合は時間が重ならないよう工夫し、
人との距離も保つ。会話をしながらの歯磨きにも注意」とコメントしている。
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