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避難所生活で警戒…「誤嚥性肺炎」

2024年1月23日 (火) 19:32

地震災害時は水はかなり不足します。

非常に貴重な水ですので、それを使って歯磨きをしたりとかができないので、

口の中がずいぶん汚れた状態で生活をすることになります。

そして、歯周病の菌というのは、結構悪玉、つまり毒性の強い菌が混じっています。

これを飲み込んでしまうと非常に治りの悪い、重症の誤嚥性肺炎を起こしてしまうと言われています。

例えばウェットティッシュのようなもので歯の表面を拭いて、そうするとつるっとしてくる。

ヌルヌルした感じが取れたら、それだけのぶんは細菌の数が減っていると考えてもと良いと思います。

歯の表面を拭き取るのは、乾いたティッシュ、そしてハンカチなどの布でも代用できます。

また、誤嚥性肺炎につながる細菌は、入れ歯にも付着していることがあるため、

入れ歯も同様の手入れをしましょう。

そして、口内ケアが必要なのは高齢者だけではありません。

避難生活下では、糖分の多い食事を取ることも多いため、

虫歯や若年性の歯周病を防ぐためにも、子どもの口内ケアも必要です。

忘れがちではありますが、家庭に常備している防災グッズには、

歯磨きや液体のマウスウォッシュを入れておきましょう。

歯磨き粉の推奨される使い方

2023年1月16日 (月) 11:15

日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会による合同の提言です。

「歯磨きは就寝前を含め1日2回」「歯磨き後は歯磨き粉を軽く吐き出し、

うがいする場合は少量の水で1回のみ」としつつ、年代別の使用方法を説明しています。

歯磨き粉の適量は、歯が生えてから2歳までは米粒程度(1~2ミリ程度)、

3~5歳はグリーンピース程度(5ミリ程度)、

6歳以上から成人・高齢者は歯ブラシ全体(1.5~2センチ程度)とのこと。

これは飲み込んでしまうリスクを考慮したもので、乳幼児が誤って大量に食べたり飲み込んだりしないよう、

使用法と保管場所への注意も呼びかけられています。

歯磨剤の新型コロナウイルスに対する不活化効果

2022年5月12日 (木) 08:30

新型コロナウイルス感染症については、いまだ収束を見通せない状況ですが、

手洗い・消毒による手指衛生やマスクの着用等が

感染予防に重要であるという認識は、かなり定着してきました。

また、最近はウイルス感染対策として口腔ケアにも関心が高まっています。

さて、新型コロナウイルスは細胞由来の脂質二重膜を持つエンベロープウイルスに分類されますが、

洗浄剤にも含まれる界面活性剤がウイルス表面の脂質二重膜構造を

破壊することにより不活化されることが知られています。

同様に一般的な歯磨剤にも、「口中に歯磨剤を拡散させ、汚れを洗浄すること」を目的に、

発泡剤として、ラウリル硫酸ナトリウム(SDS)などの界面活性剤が含まれています。

私たちは歯磨剤中の界面活性剤により、

ウイルスが不活化され、その結果、他者への感染リスクが低減できるのではないかと考えます。

 

 

この理由については引き続きの検証が必要ですが、

歯磨剤に配合されているソルビトールやプロピレングリコールなどの多価アルコールにより、

SDSによる不活化効果が増強される可能性が示唆されています。

歯周病予防の歯間ブラシは使う順番も大切

2021年12月9日 (木) 15:24

デンタルプロ(大阪府八尾市)と日本歯科大学新潟の研究グループは、

歯間ブラシと歯ブラシはどちらが先に使用した方が

プラークコントロールに対して有効かについて実験を行い、

第63回春季日本歯周病学会学術大会で結果を発表した。

 

歯周病予防や治療のためにプラークコントロールは重要だ。

歯周病のリスクが高い歯間部の清掃用具の一つに歯間ブラシがあるが、

一般的に歯ブラシの使用後に歯間ブラシを使う人が多いことから、実験を行うことにしたという。

 

その結果、プラーク除去の変化率は、歯間ブラシを最初に使った場合、平均で69・9%、

歯ブラシを最初に使った場合が55・3%で、

歯間ブラシを最初に使った方が、プラークが除去された割合は高かった。

 

デンタルプロによると、一般的に歯間部は、歯ブラシだけでは

約60%しかプラークを除去することができず、

歯ブラシとデンタルフロスの併用で約86%、

歯ブラシと歯間ブラシの併用で約95%までプラーク除去効果が向上するという。

新型コロナ下の歯の磨き方を伝授

2021年7月1日 (木) 09:05

YouTube Preview Image

 

新型コロナウイルスは唾液による飛沫感染のリスクが指摘されている。

このため唾液の飛沫を防ぐ歯の磨き方を普及させることが重要だと判断し、

日本歯科医師会が動画を作成した。

 

歯磨き時に飛沫がどのくらい飛ぶか、ちりやほこりがないクリーンルームで実験した様子を紹介。

口を閉じて歯磨きすれば、唾液は飛び散らないことを実験で確認し、

新型コロナ感染対策上、口を閉じて歯磨きする有効性を強調している。

そのほか適切な歯ブラシの選び方や歯磨き後の口のゆすぎ方も紹介している。

 

動画を監修した日本歯科医学会連合副理事長の川口陽子氏は「口を閉じる歯磨き方法は、

エチケットとして新型コロナの時代が終わっても実践することが重要。

学校や職場などで歯磨きする場合は時間が重ならないよう工夫し、

人との距離も保つ。会話をしながらの歯磨きにも注意」とコメントしている。

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