2025年4月21日 (月) 12:57
最近、次のようなことに心当たりはありませんか?
・食事中にむせやすくなった
・しゃべりづらい
・噛む力が弱くなってきた
・口が乾きやすい
・舌が動かしにくくなった
これらはすべて、「口腔機能低下症」のサインです。
簡単に言うと、「お口の働きが年齢などによって衰えてきた状態」です。
口の中の筋肉や感覚、唾液の分泌、咀嚼・嚥下(飲み込み)などの機能が少しずつ低下していき、
放っておくと食事や会話、さらには全身の健康にまで影響を及ぼします。
なんと50代の約半数、60代の60%、70代は80%以上が該当すると言われています。
口腔機能が低下すると…
・食事がしづらくなり、栄養不足に
・飲み込みが悪くなると誤嚥性肺炎のリスクが上昇
・会話がしづらくなって人との交流が減る
・噛む力の低下で認知機能にも影響があるとも言われています
つまり、お口の機能は「健康寿命」に直結しているのです!
当院では以下のような検査・サポートを行っています。
✅ 口腔機能のチェック(舌圧・咀嚼力・唾液量など)
✅ トレーニングの指導(オーラルフレイル予防)
✅ 義歯や噛み合わせの調整
必要であれば医科やリハビリと連携して、患者さん一人ひとりに合ったケアを提供しています。
口腔機能は「目に見えにくい不調」だからこそ、気づいたときにすぐ対応することが大切です。
「ちょっと気になるかも…」と思った方は、ぜひ一度ご相談ください。
当院は、お口の健康を守ることで、
「しっかり食べて、楽しく話して、元気に暮らせる」毎日をサポートします!
今季の弦間歯科医院 院内新聞にも内容を載せていますので
ご希望の方はお気軽に申し付け下さい。
2025年3月31日 (月) 05:23
2025年3月13日 (木) 17:06
歯周病は慢性炎症疾患で、糖尿病のリスクファクターの1つであり
糖尿病の進行にも影響を与える。
東北大学大学院講師の草間太郎先生らは10万人の糖尿病患者を大規模追跡し
歯周病の治療と糖尿病の合併症の1つ人工透析移行のリスクの関連を調べた。
その結果、歯科の受診なしのグループに比べ、
1年に1回以上歯科受診したグループで32%
半年に1回以上歯科受診したグループでは44%と
定期的に歯周病治療で受診しているグループで有意に
リスクが低いことが判明した。
なお歯周病治療以外での歯科受診のグループでは有意な差は
見られなかった。
この研究は糖尿病治療において医科歯科の連携を緊密にして
包括的なケアを提供すれば糖尿病の合併症予防、
また社会全体の医療費削減に繋がることが考えられる。
2025年2月28日 (金) 07:44
2025年2月10日 (月) 11:16
噛む力が衰えたりたり、歯の本数が少なかったりするなど
口の内が不健康なほど、要介護認定や死亡リスクが高まるとの調査結果を
島根大などの研究チームが9日までに発表した。
特に強い関連が見られたのがかみ砕く力で、
噛み砕く割合が低いグループは良く咬み砕いたグループと比較し
要介護2以上に認定された人の割合が2.25倍で、死亡率も高かった。
検査項目のうち
1 歯の数が少ない
2 歯周病がある
3 自分自身が食べ物をかめないと自覚している
に該当する人もリスクが高い傾向が目立った。
この結果を受けてうまく噛めず食べられる物の種類が限定されることが関係している可能性があり、
「歯科健診を受け、口内を治療することでリスクが軽減される可能性がある」と指摘している。
2025年1月22日 (水) 16:59
2025年1月20日 (月) 21:13
災害時の緊急持ち出し袋に口腔ケア用品は入っていますか?
災害時避難所など生活することになったとき、歯磨きや入れ歯の掃除が十分に出来ないと、
虫歯や歯周病などのリスクだけでなく、インフルエンザ、誤えん性肺炎などを引き起こす可能性があります。
避難所生活では、水不足で歯磨きを控えたり、入れ歯の手入れが出来なかったりして、
口腔内の衛生環境が悪化しやすくなります。
水が少ない時の口腔ケアのポイントですが、
大さじ2杯分の水を用意し、その水で歯ブラシを濡らして歯を磨きます。
歯ブラシが汚れたら、ティッシュでふき取ります。
その後、コップの水を少しずつ口に含んで2~3回に分けて口をすすぎます。
水がない場合は、耳の下やあごの下、頬をさすったり、もんだりして唾液腺をマッサージしましょう。
入れ歯を使用している人は少なくとも1日に1度は外して、
ウェットティッシュやガーゼなどで汚れを取りましょう。
非常用に必要な口腔ケアグッズとしては「液体歯磨き」「歯磨きシート」があります。
非常時は「自分の身は自分で守る」が基本であり、
口腔内のトラブルや感染症から身を守るために必要なアイテムです。
2024年12月26日 (木) 16:47
岡山大学は手術前後の「ガム咀嚼トレーニング」が食道がん術後の口腔機能低下や、
発熱などの術後合併症予防に有用であることを世界で初めて確認したと発表した。
食道がん手術は、術野が頸部、胸部、腹部と広範囲であり、
消化管手術の中でも特に侵襲が大きく、誤嚥などの術後合併症リスクが高い手術である。
手術は根治を目指す優先度の高い治療法の一つだが、
術後は口腔機能が低下し、サルコペニア、フレイルが急激に進行する。
実験の結果、嚥下機能の評価指標の一つである舌圧が低下した患者の割合が
76.0%から44.0%に有意に低下したことを確認した。
また、ガム群では、術後の舌圧低下が予防されただけでなく、
手術によるダメージがあっても舌圧が向上。
さらに、ガム群では、術後の発熱期間が有意に減少した。
これらのことから、食道がん手術前後のガムを噛むトレーニングは、
術後の嚥下機能の低下を安全に予防し、さらには嚥下機能を向上させて、
術後の誤嚥、それに続く発熱、肺炎を予防する可能性があると考えられた。
2024年12月22日 (日) 20:40
2024年11月19日 (火) 19:46