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コロナ禍でも歯医者に行くべき理由、歯周病で死亡リスク8.8倍差

2021年9月3日 (金) 11:56

病原体が体内に侵入して病気の症状を引き起こすことを感染症といいますが、

その病原体には細菌やウイルスなどが挙げられます。

新型コロナウイルスが持つ鍵に合う細胞は人間の鼻粘膜や目など体の各部にありますが、

口の中の特に舌の表面にも多くあり、ウイルスの侵入経路になっています。

新型コロナウイルスの症状の一つに味覚障害がありますが、

これは舌の表面から侵入するウイルスの猛威によって

味を感じるレセプター(味蕾細胞)が破壊されるために起こるのです。

 

歯周病がない人はコロナが重症化する割合が2.3%なのに対して、歯周病がある人は12.8%と5.6倍も高い。

また、死亡するリスクに至っては8.81倍もの差があります。

歯周病がコロナの病状に大きく影響していることは明らかです。

 

実は2021年3月19日の参議院予算委員会で、山田宏議員が

「歯科医療とコロナ」をテーマとして取り上げ、上表のデータが示されました。

この一連の質疑応答の中で、田村憲久厚労大臣は「歯科医院は感染症に対して非常に注意深く対応している」と発言。

コロナ対策を担当する西村康稔経済再生担当大臣は

「歯科治療で感染が広がったという報告は今まで受けたことがない」「口腔の健康が健康管理の基本」と答弁しました。

また、菅義偉総理は「口腔の健康の保持増進を図ることは、

健康で質の高い生活を行う上で極めて重要な役割を果たしていると認識している」とコメント。

さらには「コロナ禍においても国民のみなさんが必要な受診や歯科健診等を行うよう、

国としても今働きかけをしている」と宣言しました。

 

このメッセージは国民のみなさんに届いているでしょうか?

口腔内の悪玉菌、がんの転移促進にまで関与

2021年8月8日 (日) 08:55

口腔内の常在菌のバランスが乱れ、虫歯菌や歯周病菌などの悪玉菌が優勢になることで、

口腔内に留まらず全身の健康に対しても悪影響を及ぼすことが近年の研究で明らかにされている。

なかでも細菌の塊である「プラーク」や舌表面に付着する「舌苔」を放置することで、

歯周ポケットにプラークが溜まり、歯茎が炎症して溝が深くなることで歯周病となる。

 

厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」によると、

2017年の「歯肉炎および歯周疾患」の総患者数(継続的に治療を受けている者)は、

398万3000人で、前回調査よりも約67万人増加している。

また同省が5年ごとに実施している歯科疾患実態調査では、2016年の年代別の歯周病有病率は、

30~60代にかけて高く、30代以上では3人に2人と、歯周病はまさに国民病と言える状況となっている。

 

専門家への取材から、口腔内の乱れが全身疾患に繋がる一例を挙げると、

歯周病菌が作り出すタンパク分解酵素が、口腔内の粘膜を破壊してウイルスや細菌の侵入を許し、

ウイルス性・細菌性疾患の重症化の危険性を高めるという。

さらに歯周病菌が血液に入り込み、全身を巡ることで糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞をはじめ、

アルツハイマー型認知症の原因物質とされるアミロイドβを増やすことも明らかにされているという。

 

最近の研究では、歯周病菌の一部が胃を通過して腸管に入り込み、腸管内の細菌叢を乱すことで、

大腸がんの原因になること、がんの転移を促進すること、

さらには食道がんや関節リウマチなどの病態とも関連しているとの研究データも出ているという。

オーラルヘルスケアはまさに、全身疾患を予防する1丁目1番地だ。

新型コロナ下の歯の磨き方を伝授

2021年7月1日 (木) 09:05

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新型コロナウイルスは唾液による飛沫感染のリスクが指摘されている。

このため唾液の飛沫を防ぐ歯の磨き方を普及させることが重要だと判断し、

日本歯科医師会が動画を作成した。

 

歯磨き時に飛沫がどのくらい飛ぶか、ちりやほこりがないクリーンルームで実験した様子を紹介。

口を閉じて歯磨きすれば、唾液は飛び散らないことを実験で確認し、

新型コロナ感染対策上、口を閉じて歯磨きする有効性を強調している。

そのほか適切な歯ブラシの選び方や歯磨き後の口のゆすぎ方も紹介している。

 

動画を監修した日本歯科医学会連合副理事長の川口陽子氏は「口を閉じる歯磨き方法は、

エチケットとして新型コロナの時代が終わっても実践することが重要。

学校や職場などで歯磨きする場合は時間が重ならないよう工夫し、

人との距離も保つ。会話をしながらの歯磨きにも注意」とコメントしている。

子ども歯磨きで“のど突き”事故

2021年6月4日 (金) 20:35

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6歳以下の子どもが歯ブラシで、のどを突くなどの事故があとを絶たない。

1人歩きや言葉を話したりと、目まぐるしい早さで成長していく幼児期。

注意したいのが、歯ブラシで、のどを突くといった歯磨き中の事故。

2日、消費者庁は、歯磨き中の6歳以下の子どもの事故について、

2021年3月までの5年間で120件の報告があり、

うち104件は、3歳以下の子どもによるものと発表した。

小児歯科医によると、予測できない行動をする幼い子どもならではの、

さまざまな危険事例が実際に起きているという。

キッズデンタル代表・坂部潤小児歯科専門医

「歯ブラシを持ったまま歩き回って、近くにある家具に、歯ブラシごとぶつけてしまったり」

また、お母さんが歯ブラシを取ろうとして、抵抗した子どもが勢い余って、

自分で歯ブラシを口に突き刺したという事例も。

現在は、柄の部分がやわらかく曲がるものや、ストッパーがついたものなど、

事故防止用の歯ブラシも販売されている。

消費者庁は、子どもが自分でブラシを持ち歯磨きする際は、大人が必ず付き添い、

最後にしっかりと仕上げ磨きをすることが大事だと、注意を呼びかけている。

そして、事故を防ぐために、付き添う大人がすべきことがあるという。

まず、3歳以下の子どもが歯磨きをするときは、床に座らせるようにする。

いすに座ると、万が一落下した場合に、のどを突き刺す可能性があるため、

しっかり床に座らせて、大人が付き添って歯磨きすることが大事だという。

肺を健康に維持するためには口の衛生管理が重要!

2021年5月17日 (月) 08:10

九州大学大学院歯学研究院口腔予防医学分野の竹下徹准教授と山下喜久教授らの研究グループは

医学研究院呼吸器内科学分野の松元幸一郎准教授らとの共同研究により、

久山町研究 (主任: 医学研究院衛生・公衆衛生学分野の二宮利治教授)の一環として、

舌表面に蓄積した細菌の量と高齢者の気流制限(息の吐き出しにくさ)との関連を明らかにしました。
舌の表面の溝には大量の常在細菌が生息しており、ここから剥がれ落ちた細菌を我々は常時飲み込んでいます。

これらの細菌の大部分は食道を通過して胃に運ばれほぼ死滅しますが、

ごく微量ながら気道にも流入していることが最近明らかとなってきました。

一方で唾液中の細菌の供給源となる舌の常在細菌叢の状態が気道や肺に与える影響はこれまで注目されてきませんでした。
今回、研究グループでは福岡県久山町の70〜80歳の高齢者 484 名の舌苔細菌叢の状態と

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の特徴である気流制限の有無との関連を検討しました。

その結果、舌上の総細菌量が多い者(上位50%)では少ない者(下位50%)に比べ

気流制限の頻度が高いことが明らかとなりました。

特に優占種の一つであるPrevotella melaninogenicaの量が多いほど気流制限の頻度が高い傾向が認められました。

これらの結果は口腔管理による舌の常在細菌叢の制御が肺機能の維持に役立つ可能性を示しています。

 

舌の表面の溝にはたくさんの細菌が生息しており、舌苔のケアは口臭を予防するうえでとても重要です。

今回の呼吸器内科との共同研究によって隣接する肺の健康とも関連している可能性が示されました。

歯磨きと比べ忘れられがちな舌苔のケアですが、肺の健康のことを考えても今後重要になってくると考えられます。

高血圧予防には歯磨きを

2021年4月30日 (金) 07:00

高血圧になりたくなければ、毎日の歯磨きを忘れてはいけないようだ。

重度の歯周病がある人は、高血圧の発症リスクが大幅に高くなる可能性があることが

英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)イーストマン歯科研究所の研究で分かった。

 

重度の歯周病のある成人250人(歯周病群)と、歯周病のない250人(対照群)で

収縮期血圧が140mmHg以上の人の割合は、歯周病群が14%、対照群7%であり、2倍の差が見られた。

 

この結果についてD’Aiuto氏は、「歯周病菌が歯肉にダメージを与え、

高血圧を含む全身性疾患の発症に影響する炎症反応を引き起こす可能性を示すものだ」と述べている。

また、論文の筆頭著者である同研究所のEva Muñoz Aguilera氏は、

「高血圧は自覚症状がほとんどないため、患者の多くが心血管疾患ハイリスク状態であることに気付いていない」と、

高血圧の特徴を解説し、この研究デザインでは両者の因果関係に言及することはできないものの、

「歯周病の予防と治療は、全身の慢性炎症を抑制し、

血管内皮機能を改善するための費用対効果の高い手段である可能性がある」と語っている。

ウイルス感染予防のための歯みがきについて

2021年3月30日 (火) 15:02

最近、新型コロナウイルスの集団感染に関して、

いくつかある可能性のひとつとして例示された歯みがき時の「飛沫」や「唾液がついた蛇口」が、

あたかも感染原因であるかのような報道 がありました。こういったミスリードに惑わされ、

昼食後の歯みがきなどを中止する学校や企 業が増えています。

また、口腔衛生教育の一環として毎年実施されている全国小学生歯みがき 大会への参加を見合わせる動きも伺えます。

歯みがきで口腔内の細菌数を減らすことは、むし歯や歯周病を予防するだけでなく、

ウイルス 感染症を予防することにつながるため、歯みがきはとても重要です。

特に学校において、口腔 衛生の教育の場として重要な役割があります。

歯みがきをする際や使った歯ブラシを洗浄・保管する際は、次の事項に注意しましょう。

歯ブ ラシを清潔に保つことが大切です。

 

 

◎職場や学校の洗口場で磨く場合

 

➢ 換気に留意するとともに、3 密を避け、一度に多くの人が磨くことがないようにする。

➢ 飛沫が飛び散らないように口を出来るだけ閉じて注意しながら、歯ブラシを静かに小刻 みに動かし、大きく動かさない。

➢ 歯みがきをしながら会話や動き回らない。

➢ 口をゆすぐ時は勢いよく吐き出さず、顔を流し場に近づけてそっと吐き出す。 または、コップに吐き出すようにする。

➢ コックのある蛇口を使用する際は、手を触れず紙やタオルなどを使う。

 

◎部屋や教室など室内で磨く場合

 

➢ 口をゆすぐときは一回のゆすぎで、コップ等に吐き出す。

➢ 磨いた後、机や手鏡をアルコール等で拭く。

 

◎歯ブラシの洗浄・保管方法

 

➢ 使い終えた歯ブラシは流水できれいに洗う。

➢ 水分をよく切ってから、ヘッド部分を上にして風通しの良い場所で保管する。

健康寿命が長い地域の男性は、歯医者さんによくかかる

2021年2月22日 (月) 07:56

現在の日本で大きな課題とされているのが、

介護の必要がない健康寿命と平均寿命の間には約10年の差があり、この差が縮まらないことです。

地域の健康寿命の長さと医療従事者や病床数など医療資源の量との関係を調べたところ、

特に男性では、医師の数や病床数ではなく、

歯科医療費(保険医療)と相関があることが京都大学の研究でわかりました。

歯医者さんによく通う地域の男性は、健康寿命が長いのです。

国民健康保険の歯科医療費は年間平均で1人2万4000円(保険、自己負担分含む)なのですが、

男性の場合、年間1万円多い地域では、健康寿命が0.7歳長いという結果になりました。

女性では、強い相関は見られませんでしたが、傾向は同様でした。

口の健康状態は、肺炎などの感染症や心血管疾患など全身の病気と関連しているし、

噛めていないと認知症の危険も高くなることが分かっています。

歯科に通って、予防的なケアを受け、噛める状態を維持することが

健康に役立つことが様々な研究で明らかにされてきましたが、ここでもはっきりと結果が出ました。

 

 

京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻講師 細川陸也先生

ウィズコロナ時代の口のお手入れ

2021年1月25日 (月) 07:04

新型コロナウイルスの感染拡大は収束をみせる気配がありません。

高齢者には不安の種「新型コロナの重症化予防」ですが、

歯みがき以上に大事なことが「舌みがき」と「歯間掃除」とのこと。

いずれも、歯の健康寿命を伸ばすだけではなく、歯原性菌血症対策にもなります。

 

舌は口腔内で一番肺に近く、食べ物や、舌に付着した細菌だらけの舌苔を、

肺に誤嚥することで、細菌による誤嚥性肺炎を引き起こすこともあります。

噛む力が衰え、嚥下機能が低下した高齢者の方は特に舌みがきをしてください。

舌は非常に傷つきやすいので歯ブラシでは磨かず、やわらかい専用ブラシを使用しましょう

 

そして、もう一つ、忘れてしまいがちなのが歯間みがき。

歯間ブラシは“できたら使う”のではなく“使わねばならない”です。

ただし、若い方は、歯と歯の隙間が狭く、歯間ブラシが入りませんので、

デンタルフロスを使うといいですね。

入らないところに無理やり歯間ブラシを使うと歯が傷つきますので、

状態にはよってデンタルフロスと歯間ブラシの併用をおすすめします。

2020年の終わりに

2020年12月31日 (木) 16:49

色々あった2020年が終わろうとしています。

 

今年は何といっても「新型コロナウイルス」、これに尽きると思います。

世界中の人々が翻弄された年ということで集約されそうです。

 

歯科治療では春先に読売や日テレ系の一部マスコミが歯科による感染が危ない、

というデマの報道がなされて大変でしたが、

結局明確にドクター→患者、患者→患者というクラスターの発生はなく、

今では口腔ケアが出来ていない人は感染しやすいとまで言われるようになりました。

 

当医院も以前のようにどんどんと患者を入れ替えるわけにもいかず、

今までは器具の滅菌は徹底的にするというものが椅子、ドアの取っ手、スリッパから

何もかも消毒清掃して、という行程が増えたために、患者さんを入れられる絶対数は減りました。

これらは患者様に安心して治療を受けてもらうためなので来年以降もずっと続きそうです。

これらを本当に頑張ってくれたスタッフ達に心から感謝しております。

 

来年以降もコロナ渦はまだ続きそうですが、

患者様のお口の健康をお守りするために頑張りますので

弦間歯科医院、スタッフ共々よろしくお願い致します。

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