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「麻酔」の怖い話と注意点

2019年3月31日 (日) 20:16

先日福岡市の歯科医院でむし歯治療中に2歳女児が死亡する痛ましい事故がありました。

亡くなった女児の死因は、司法解剖の結果、治療で使用した局所麻酔薬リドカインの急性中毒による低酸素脳症とみられています。

 

むし歯や歯周病治療、親知らずの抜歯など歯科治療を受けたことのある人ならば、麻酔をされた経験があると思います。

歯科治療での麻酔薬の安全性は確立されているので、麻酔使用はごく一般的となっており、麻酔がなければ歯科治療は成り立ちません。

したがって、麻酔薬で死に至ることは極めてまれです。

 

しかし、安全だからといって安易な麻酔使用は禁物で、麻酔使用の際は事前に以下の項目のチェックが必要です。

・その日の体調(血圧、体温、特に血圧測定は必須)
・持病や病歴
・服薬の有無と種類
・過去に麻酔で気分が悪くなったことの有無
・歯科治療に恐怖心があるか(緊張度が高いと過敏に反応することがある)
・患者が小児であるか(使用量、麻酔薬に対する反応など、大人と同様に考えてはいけない)

 

特に麻酔経験がない小児の患者には、局所麻酔のアレルギーを持つ人間が少なからずいるということを忘れてはならないと思います。

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