2012年10月18日 (木) 23:47
エリック・ゲレ監督「放射性廃棄物~終わらない悪夢~」を観ました。
この映画は原発が生み出した過去の悲惨な悲劇から、
現在また未来へと待ち受けている人類の危機まで
タブーなく踏み込んでいるドキュメンタリーです。
アメリカやロシアでは今なお付近の土壌を汚染し続けたり、近隣住民の健康を脅かし続けている。
原発は稼動する限り常に核廃棄物を生み出し続ける。
そしてひとたび原発事故が起これば瞬時にそれらは巨大な凶器となり牙をむく。
たとえ事故がない状態でさえも低レベル放射性物質の投棄などにより常に汚染を広げているのが実態なのだという確信に鋭く迫ります。
あれだけ大きな原発事故が起こった日本ですら、次々と原発再稼動が行われている。
確かに現代社会においてエネルギー不足は大きな問題ですが、自分達の世代がよければいいのでしょうか?
次の世代、またその次の世代に美しい地球の環境を残す義務はないのでしょうか?
「これを見てそれでもあなたは原発再開にYESと言えますか?」
その副題にドキリとさせられます。